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〔本感想〕 荒木飛呂彦の漫画術 荒木飛呂彦

荒木飛呂彦の漫画術【帯カラーイラスト付】 (集英社新書)

◆ 代表作『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズが大人気の漫画家・荒木飛呂彦氏が、長い漫画家生活で気づいたこと、心がけていることをていねいに説明していく一冊。


 あとがきで著者は、
 変なことを言うようですが、この『漫画術』に書いてある通りに漫画を描いてはいけないのです。僕が「黄金の道」として書いたことをそのまま実践しても、そこに発展はありません。
 この『漫画術』を土台にして、さらなる新しい漫画や、パワーアップした漫画、あるいはまったく違っていたり、とてつもなく正反対の、この本を無視した漫画でもよいでしょう。そういったものをみなさんに生み出してほしいと思って書いた本なのです。

 と書いています。「王道を外れるには王道を知ることから」、という、「少年漫画の基本」「エンタメの基本」を示した本ですね。そのため、王道が好きな作り手はもちろん、王道からは外れても自分の作りたいものが作りたい人にも役立つ部分があるはず。

 『ジョジョ』は、ジャンプを読んでいたころに第何部かがやっていたのを流し読みしていたくらいです(ジョジョは主人公が世代交代していく漫画で、たとえば第3部は第1部の100年後だそうです)。自作を例に挙げた場合でも、そうした『ジョジョ』素人にわかるくらい簡潔に場面を説明してくれます。

 ファンのあいだにはすでに知られていることかもしれませんが、デビュー時のこぼれ話なんかもあり、飽きずに最後まで読めますね。ひとつあげておくと、ジョジョで有名な独特の立ち姿(ポージング)、あれは海外に行った際、傑作彫刻に魅せられて生み出されたものだそうです。
 人体構造の限界を知っていなければあの独特なポーズは描けない。徹底的に絵を鍛錬し、知識を深め、資料にあたり、アイディアを練り、必要に応じて現地を取材する。そしていかに既存の作品との差別化をはかるか考える。そうした事前作業が、作品の出来を決めていく……。傑作を生みだす漫画家はやはり、相応の努力をしてその場に立っていることがわかる本でした。
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