スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

〔本感想〕 戦術と指揮 松村劭

戦術と指揮―命令の与え方・集団の動かし方 (PHP文庫)

◆ 部隊名の意味から戦術の実際まで扱った1冊。

 戦争に至る道筋や、戦争中に起こる感情の動き、戦争が社会に与える影響。そういったものは折に触れて考えてみたりするのですが、こうした真正面からの軍事知識はなんとなく敬遠していて、兵士の証言記録で知ったこと以外には、ほとんど知識がありません。
 けれど戦争について考えてみるときに軍事知識がほとんどないというのもなんだか違和感が出てきたので、とりあえず評判のよさそうなこの本を手に取ってみました。

 この本では戦争そのものの是非についてはまったく触れられていません。戦争や戦闘行動が要求される状況におちいった場合、軍の編成がどのようになっていて、戦争そのものがどのように遂行されるのか(または遂行されるべきか)、この二つが主に書かれています。たとえば、戦争の九原則、師団や旅団・大隊や小隊の違い、戦場でとられる戦術の解説など。
 5章6章には仮想の島を舞台にしたシミュレーションがついていて、実際に戦争の流れのなかに読者をおくことで、それらの理解を促すような構成になっています。

 PHPの本なので、ビジネスマンにも興味を持ってもらおうとしてか、無理やりビジネスにたとえる場面もありますが、はっきりいってまったく役に立たないと思います。
 しかし、戦争、戦闘、戦場と一口に言ってしまう言葉の、そのさなかにどのような判断がくだされどのように実行されるのか、その知識を得るためには、すぐれた入門書だと思います。
 軍事力の行使されにくい状況を作り出すためにはどうすればいいのか、あるいは最小限の軍事力で目的を達成するにはどうすればいいのか。日本では軍事についてまったく勉強する機会がありませんが、軍事というだけで遮断せず、きちんと争点を把握できるような知識を得ていくことも必要なのかもしれないですね。
関連記事

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。