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〔本感想〕 アウトニア王国奮戦記2 でたまか 奮闘努力編 鷹見一幸

アウトニア王国奮戦記2 でたまか 奮闘努力篇<でたまか> (角川スニーカー文庫)

◆ 150年実戦を経験していなかったアウトニア、次の一手は『ギャラクシー・ハラスメント』?!

 シリーズ第二巻。
 マガザン帝国と神聖ローデス連合が宇宙で争う時代、150年もの間、敵方のローデス辺境軍と協働して作った「戦争ショー」を報告してペテンにかけていたアウトニア王国軍。
 ローデス連合側で「戦争ショー」の実態が暴かれたことから、辺境軍の指揮官が代わり、ついに始まってしまった「本物の」戦争。

 アウトニアは、老将軍の機転によって、ローデス側の唯一の出入り口・アウトニア回廊付近で艦を自爆させ、敵軍の補給を遮断。補給が再開されるまで3週間の猶予を得ました。
 しかし150年もの間戦争をしていなかったアウトニアは、ローデス側が雇った傭兵艦隊との圧倒的な戦力差を前に、立ち尽くすしかありません。
 
 老将軍にあとを託された主人公・マイドは、ちくちく攻撃して敵の士気を低下させ、援軍を待つことを提案。
 こうして、「イイ性格」をしたアウトニア国民による、『ギャラクシー・ハラスメント(銀河系規模の嫌がらせ)』作戦が始まります。

 敵は3週間、補給を断たれているので、物資がのどから出るほど欲しい。百万匹の冬眠ゴキブリを満載した補給物資コンテナを敵にわざと奪わせたり、バイオハザードマークを掲示したおいしそうな食料を流したり。
 射程距離ぎりぎりから、ビーム砲を3分間に100回撃ったかと思えば半日に一度しか撃たず、最前線の敵をずっと緊張させ続けたり。
 「健康保険」にかかわるデータをハッキングして、後方の事務方に「生死の危険がある病気にかかっているかもしれない」と精神攻撃をしかけてみたり。

 目標は敵軍をやぶることではなく、敵の胃壁を破ること(笑)。とにかくありとあらゆる手を使って、いやがらせが行われていきます。
 もちろんこんな「真面目なおふざけ」ばかりではなく、マイドがアウトニアのためプライドを捨てて帝国貴族に慈悲を乞うたり、「何もできない」と自分を情けなく思っているメイ王女が描かれたりもします。
 前回ラストのしんみりとしたお別れもそうですが、こうした部分があるから、「おふざけ」部分もなおさら楽しいんですよね。

 「本物の戦争」が始まってなお、マイドは、そしてアウトニアの人々は、これまでとスタンスを変えません。
 連合側の傭兵に「依頼料とつり合わない」と思わせる損害を与えて撤退させるための戦いが、3巻へ続いていきます。
 避けられないならどうするか、知恵を絞る話は、いくつになってもわくわくしますね。
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