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〔本感想〕 物理学と神 池内了

物理学と神 (集英社新書)

◆ 『神はサイコロを振らない』……時代は下り、神は確率で人々を翻弄するように。

 著者は、近代科学がどのように生まれ、どのように現在へとつながってきたか、神とのかかわりになぞらえながら、素人にもわかりやすく解説しています。
 神の作った完全な世界を解き明かそうと奮闘するうち、結果的に神を宇宙のかなたへ追放してしまったという筋書きは皮肉がきいていて面白い。
 時代がくだるにつれて、科学者たちが解き明かす世界のありようはいま私たちが知っているかたちになってきます。けれどこの世界も、100年後、200年後には一変していると考えると、人類が死に絶える直前に飛ばしてもらって、歴史の本をじっくり読みこみたい気持ちになりますね。

 この本は、94~95年連載の文章に加筆修正を施し、2002年出版されたもののようです。情報が古いところもあるかもしれませんが、近代科学の成り立ちをざっくりと知るにはちょうどいい一冊ではないでしょうか。
 後半では、比較的新しい分野、古典物理学では説明できないものたちについて触れられています。こう動いたらこうなる、ということが予測できない、確率に左右される不完全な理論。それすらも法則化しようとする科学者たちの執念。物理学、やっぱりなんだか楽しそうです(見ている分には……)。
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